そういえば映画でもみてみよう サミュエル・フラー/東京暗黒街・竹の家

1955年の映画で、これは日本では“国辱映画”として消されていたものが、半世紀以上たってDVD化されたということであります。これをなぜ見たかったかというと、ほぼ全編にわたって東京ロケが敢行されているため、1950年代の東京を実際に見ることができるのです。

まだ埋め立てられていなかった都心の掘割に、水上生活をしたり、水辺のバラックに住む人々。これは劇であるけれども、ドキュメンタリーでもあるのです。そういうリアルな背景に、フジヤマ、ゲイシャ、パチンコなどステロタイプな日本像を書割のように写しこみ、・・・名花、山口淑子(李香蘭)を投げ込む。

まあ、シナリオ的にはもう一押足りない感じがするけど、・・・浅草・松屋デパート屋上遊園地の最後の銃撃戦を見るだけでも価値がある。ムカシはデパートの屋上に、いろんな屋台の店が並んでいて、子ども用の遊具もあった。そこに押し合いへし合い、家族揃って遊びにいったのです。

浅草・松屋デパート屋上の地球型観覧車は知らないけど、日本橋か渋谷あたりにも同じような屋上遊戯施設があって、それは屋上からはみ出ている! つまりはみ出た部分に来ると、空中浮遊の恐怖が味わえる。いまはそんなものは違法だろうなあ。

そういえば映画でもみてみよう サミュエル・フラー/東京暗黒街・竹の家_e0022344_2034635.jpg
Commented by Roberto at 2009-06-10 11:02 x
うわー!これ見てみたいです!50年代トウキョウ萌えっ!
カラーですか?
Commented by kugayama2005 at 2009-06-10 21:37
Robertoさん、なんでもお貸ししますよー。「非公開コメント」で送り先書いておいてください。すぐ送れないですけどー。だって休みの日は鳥撮りでいそがしすぎて。
Commented at 2009-06-11 00:07 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
by kugayama2005 | 2009-06-09 20:01 | Trackback | Comments(3)

君の名前の意味を聞いたら “山のきつね” まき毛はいかんせん狐色 瞳は草の緑をうつす好奇心。


by kugayama2005