夢千夜一夜【第138夜】 iPon

【第138夜】

偶然、ポルノ小説作家の私小説まがいで、
彼自身のばらばらになった家族のかなしみを知った。
しかしそれはもっと貴重ななにかの、
因業を隠す
女体好きの弱弱しいプロのあざとい謎かけだろうと思い、
とっさにその本を床に投げつけた。

この男のうそに弱さがある。
理由を求める弱さには、モダーンな異臭がする。
できることなら次の燃えるゴミの日に出したい。

しかしこれは。
世界の裳裾(スカートの先端)を手でつかんでいるやつのにおいなんだ、
そう思って半ばする畏敬と憎悪が、
砂地の上げ潮のように満ちてきた。

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Commented at 2017-03-03 20:29
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by kugayama2005 at 2017-03-03 20:46
次の写真はウリ坊そのものの予定です、期待してください。
Commented by kugayama2005 at 2017-03-04 12:50
動物園にうり坊がいたら写真を撮りたいと思ってもいますが、そんな動物園はないようです。
Commented at 2017-03-04 15:49
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by kugayama2005 at 2017-03-04 21:13
どこぞの道の駅にウリ坊いるらしい。
Commented by kugayama2005 at 2017-03-04 21:15
ウリ坊も育つとイノシシだからかわいくないそうだ。
by kugayama2005 | 2017-03-03 19:19 | Trackback | Comments(6)

君の名前の意味を聞いたら “山のきつね” まき毛はいかんせん狐色 瞳は草の緑をうつす好奇心。


by kugayama2005