パブロ・カザルス「鳥の歌」(収録LD)

1971年国連平和賞を受賞、記念演奏会がありました。当時94歳のカザルスが弾く「鳥の歌」が収録されています。『(故郷カタロニャは今はスペインの一部でしかないがそこでは)鳥たちがピース、ピース、ピースと鳴きながら宙(スペイス)を飛んでいます』、と語り、老カザルスは右手で一羽の小鳥を形作り、3度鋭く飛ぶまねを繰り返すのでした。彼はアメリカ合衆国をも拒否し、国連の敷地の外には出なかったということです。

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Commented at 2005-10-06 04:40 x
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Commented by kugayama2005 at 2005-10-06 05:22
こんにちは高梨どの。このLDは珍しいかもしれませんが、そこまで珍しくはありません(笑)が、よくこのシーンについて書かれるヒトがいる割には、ほとんどのヒトが見たこと無いとは思います。このLDはいわゆるレジェンドもので、国連の演奏については相当長く収録されていますが、後半回想場面となって音のみとなるのが残念です。もちろんお貸ししますが、LD再生装置はお持ちでしょうか?
Commented by kugayama2005 at 2005-10-08 11:27
この機会にこのLDをまた見ました。カザルスとは、たぐいまれな才能を持った芸術家という面、と、俗人的名誉欲にあふれた頑固職人という面を・・・まあたいがい芸術家とはそういうものでしょうが・・・併せ持ち、また、普遍的平和を願う主義者でありながら、かつ、カタローニャとプエルトリコ、そして若く美い母の面影しか愛していないようにもみえる拒絶家である。ごくごく狭隘にして純化された愛こそ、普遍的な愛に通じるということを身をもって証したのだ。すなわち、カザルスはよくありがちな空想的な平和主義者では断じてないのであって、業火のなかからあえて素手で平和をすくい取る厳しい現実家なのだろう。空想だが・・・ケネディに招かれホワイトハウスで演奏したことを彼は後悔していたのではないか。国連の演奏を再度みてボクはそう思った。 この映像が埋もれているのは惜しいし、さらにこのときのカザルスの言葉が正確に伝えられていないのは残念だ。
by kugayama2005 | 2005-07-30 03:56 | ♪音楽の楽しみ(欧州スラブ) | Trackback | Comments(3)

君の名前の意味を聞いたら “山のきつね” まき毛はいかんせん狐色 瞳は草の緑をうつす好奇心。


by kugayama2005