そういえば映画でもみてみよう 木村恵吾/赤城から来た男

木村恵吾監督と言えば「狸もの」としか知らなかったボクだけど、大河内傳次郎の追っかけをしているうちに、この「赤城から来た男」(1950)に行き着いた。独特の縦一本の(要するにゲージツぶらない)演出がとても好きになってしまった。

それに、大河内傳次郎としては勇ましくない成り行きの映画なのだけど、そこがまたじんと来るものがある。往時は子分三千人を誇った星越の滝蔵親分も、当局の取り締まりが強まり、旅に出ざるをえなくなる。・・・しかし次々と脱落、逃亡する子分たち、裏切る女たち・・・最後は飯盛り女(^^山田五十鈴)をふくめて数人になってしまう。

最後に乾坤一擲、雑魚どもを叩き切って血路を開くのかと思いきや・・・何も起こらないのである。しかしもしかして、今まで見たヤクザ者映画のなかでも一番いい映画かもしれないなー、と思ったのだ。(まあ大河内傳次郎が好きなだけか)

そういえば映画でもみてみよう 木村恵吾/赤城から来た男_e0022344_20381039.jpg


ところで木村恵吾監督は、京マチ子や若尾文子もたくさん撮っているので、そっちの方も見たいものだ。そういえば映画でもみてみよう 木村恵吾/赤城から来た男_e0022344_20404285.jpg
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Commented by ekoekolove at 2009-06-10 23:02
瘋癲は誰だ?
Commented by kugayama2005 at 2009-06-11 08:28
ゑ子たんこれは若尾文子の最高傑作かもしれんね、見てないけど。
by kugayama2005 | 2009-06-10 20:40 | Trackback | Comments(2)

君の名前の意味を聞いたら “山のきつね” まき毛はいかんせん狐色 瞳は草の緑をうつす好奇心。


by kugayama2005