2009年 06月 10日
そういえば映画でもみてみよう 木村恵吾/赤城から来た男
それに、大河内傳次郎としては勇ましくない成り行きの映画なのだけど、そこがまたじんと来るものがある。往時は子分三千人を誇った星越の滝蔵親分も、当局の取り締まりが強まり、旅に出ざるをえなくなる。・・・しかし次々と脱落、逃亡する子分たち、裏切る女たち・・・最後は飯盛り女(^^山田五十鈴)をふくめて数人になってしまう。
最後に乾坤一擲、雑魚どもを叩き切って血路を開くのかと思いきや・・・何も起こらないのである。しかしもしかして、今まで見たヤクザ者映画のなかでも一番いい映画かもしれないなー、と思ったのだ。(まあ大河内傳次郎が好きなだけか)

ところで木村恵吾監督は、京マチ子や若尾文子もたくさん撮っているので、そっちの方も見たいものだ。

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