2009年 12月 17日
年末なので自主音楽祭映画祭でゴザイマス(4)武満 徹/Between Tides and Other Chamber Music
話がそれましたが・・・そういうことじゃなくて、良いBGMは耳から入ってすっと消えなくてはいけないのだ。武満徹をBGMにするなどどは怪しからんヤツだ、と怒る筋もいるかもしれないけど、一度試してごらんなさい。なにか頭の中でもつれていた、もつれっぱなしの脳細胞の神経が、すっとつながったような気がするのです。やっぱりBGMだからシンプルな構成がいいかな、というわけで、Fujita Megumiさん三姉妹のこんなアルバムにしてみました。ピアノを聴いていると、武満氏がびんぼうでピアノを買えず、道を歩いていてピアノの音がするとその家をノックし、すみませんちょっとピアノを弾かせて下さい、と頼んだ、なんていう逸話を思い出しました。さすが武満徹も、頭のなかだけじゃなくて時々は音に出してみたくなったのでしょうか。
Toru Takemitsu: Between Tides and Other Chamber Music
1. Romance
2. Distance De Fee, SJ1050
3. Hika
4. Pno Pieces For Children, SJ1123: Breeze
5. Pno Pieces For Children, SJ1123: Clouds
6. Rain Tree Sketch, SJ1010
7. From Far Beyond Chrysanthemums And November Fog, SJ1014
8. Orion, SJ1019
9. Litany-In Memory Of Michael Vyner, SJ1057: I. Adagio
10. Litany-In Memory Of Michael Vyner, SJ1057: II. Lento Misterioso
11. Rain Tree Sketch II, SJ1072
12. Between Tides, SJ1091
「音と音の間の空間」の色と申しますか、テンションと言いますか、そんなものを感じます。
でもそのへんの緊張が森の中にいると感じる大自然の緊張感のようでいいのかもです。
それにしても彼の澄んだ感性はそれ自体美しいですよね。
そんな気がします。
ちなみに私は日本語が入らなければジャンルを問わずBGMとしてはほとんどOKなんです。
いい加減な聴き方ですいません。
そういえば武満氏の著書の題も、音と・・・とかいう感じでした。なるほど、森のなかですか。森のなかといいっても、霧島の山の中と、北海道の山の中はちがいますけど。武蔵野の林の中もまた良いですね。
ユリカモさんもBGM的にクラシックを聴くと言うことがわかったので、安心しました。