「長くつ下のピッピ」(アストリッド・リンドグレーン原作)=お子様シリーズ1=

アストリッド・リンドグレーン女史は先年90歳くらいで亡くなったスウェーデンの児童文学者。代表作がこの「長くつ下のピッピ」ということになっております。1969年から71年にかけてシリーズ4作の映画がつくられたものの殆ど見ることができなかったのですが、最近DVDになりました。残念なことに吹き替え版で、しかも一部原音再生している主題歌や、映画中の本はドイツ語です。スウェーデン・ドイツの合作なので、両国語版があると思われ、日本語吹き替えの原盤はドイツ語版のようです。ピッピロッタ・ロングストッキング(すなわちピッピちゃん)の声は3本が岸田今日子、1本がキャロライン洋子でなんとか聞けるので救われます。岸田今日子はご存知のように、隣国フィンランドのトーベ・ヤンソン女史のムーミンの声もやってますね。ちなみにヤンソン女史は日本のムーミンマンガは好きじゃなかったみたいです。やたらマンガ風にデフォルメされているので。

スウェーデン語が聞けないので残念ではありますが、スウェーデンの小さな街や、自然の描写に堪能することができ、満足です。こういう映画を繰り返し見るオヤジというのもおかしいと思いますが、とっても面白いですよ。リンドグレーン女史の描く少女はなかなか一筋縄ではありません。クリスマス休暇をとるためには学校へ行かなければならないと知ったピッピは、突然学校に行きます。先生「5たす7はなに?」ピッピ「・・・(わからない)」先生「12でしょ!」ピッピ「先生は知っているのになぜあたしに聞くの?」という具合になかなかこの世と噛み合ない子なんですね。・・・ちなみにこの先生役はなかなかの美人です。・・・なお1988年には米国でも映画化(コロンビア)されていますが、似て非なるものと申し上げておきます。

「長くつ下のピッピ」(アストリッド・リンドグレーン原作)=お子様シリーズ1=_e0022344_255687.jpg
Tracked from ▼ 紅蓮のポケット ▲ at 2006-08-27 18:10
タイトル : 「やかまし村」のDVDを見ました!
このBlogには「私の好きな本」というカテゴリーがあって、特別に大好きな本のことを書くことにしている。 それで、いつか書こう書こうと思っていた、敬愛するスウェーデンの児童文学作家、アストリッド=リンドグレーンの「やかまし村」シリーズ。 「やかまし村の子どもたち」「やかまし村の春・夏・秋・冬」「やかまし村はいつもにぎやか」という3冊の本。 本について書かないでいるうちに、DVDを見てしまった。 映画化されているのは「やかまし村の子どもたち」と「やかまし村の春・夏・秋・冬」 ほんとうに楽しい映画...... more
Commented by obje-na-book-box at 2006-01-08 19:43
映画は観たことがありませんが 題名は知ってます・・・
ピッピ・・・なかなかおちゃめで可愛い感じの少女ですね^^・・
ちなみに関係ないけど・・私は「赤毛のアン」が大好きです・・・
右側のカップは・・・kugayama氏御用達ですか?^^
Commented by kugayama2005 at 2006-01-08 22:45
うは〜い、よく聞いてくださいました;;
フィンランド・イッタラ(iittala)社のコップですよ〜
これで日本茶でも紅茶でもコーヒーでもビールでも日本酒でも焼酎でもなんでも飲むでよ。ちょっと色使いがobjenaっぽいでしょ?
Commented by グレン at 2006-06-21 16:32 x
見つけましたよ!
それで、今日はちょっと、カタカナHNにしてみました♪
リンドグレーンさんの描く世界が好きで、もうだいぶ前だけれど、スェーデンに行ったことがあります。
今も昔とあまり変わらない世界で、のどかでした。
リンドグレーンの作品を読むと、昔の子供時代に帰れます。
今度、その旅の写真などもBlogに載せてみようっと。
Commented by kugayama2005 at 2006-06-24 19:37
紅蓮さん、それでロッタちゃんの映画のために作った街にはいったの?いってないね。・・・日本人、とくに男はロッタ映画見ると凄く腹立つらしいんだ。要するに可愛くない娘だっていうふうに。・・・はは、意味わかるけど、ボクはロッタが「あたしはスラロームだってできるんだから」っていうところが大好きです。・・・ピッピはもちろん爆発ですね。「やかまし村」は知らないんで今度さがしてみます・
by kugayama2005 | 2006-01-08 02:06 | ■映画の楽しみ | Trackback(1) | Comments(4)

君の名前の意味を聞いたら “山のきつね” まき毛はいかんせん狐色 瞳は草の緑をうつす好奇心。


by kugayama2005