鰐淵晴子「らしゃめん」(アナログで聴いてみよう15)

らしゃめんとなった没落士族の娘・・・という設定なのだろうか。らしゃめんとは、幕末・明治初期に西洋人の妾となったものをいう。妾というより、外人に貢物として差出された女と言うべき形態を主に言うのかもしれないが知らない。そもそも、らしゃめんの語義がわからない。長崎ロシア租界あたりの話とすれば、ロシア女(め)?

実は、「蝶々夫人」がまさに、らしゃめんなのである。マダムバタフライは筋書きが<没落士族の娘が芸者となり金で買われてピンカートンの妾となる>ので芸者だったというわけだが、現実のらしゃめんは芸者ではない。お役ごめんとなった後は娼婦などにならざるをえなかったというのは、唐人お吉の筋書。

鰐淵晴子が自己のアイデンティティをサディスティックに引き回す怨作。このレコードをもとに映画もつくられた。
<ブログ内リンク:ノンちゃん雲に乗る

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Commented by lunasmile at 2006-02-10 21:44
らしゃ麺!?って、コシはあるんだろうか?ノンちゃん、こんなになっちゃって!
Commented by kugayama2005 at 2006-02-11 10:32
らしゃ麺があとで改良されて長崎ちゃんぽんになったのだ、ってウソ。でも、よーく見てみるとやっぱりノンちゃんだ。ノンちゃんはあの後、自分をのけものにした母と兄を呪い、休日に釣りばかりしている父を棄てて東京へ家出し、不良になったのだ。
by kugayama2005 | 2006-02-10 05:18 | ♪音楽の楽しみ(アジア太平洋) | Trackback(1) | Comments(2)

君の名前の意味を聞いたら “山のきつね” まき毛はいかんせん狐色 瞳は草の緑をうつす好奇心。


by kugayama2005