2018日記【026】西行と源頼朝8

2018日記【026】西行と源頼朝8


いかにも頼朝が偶然に西行を見つけたという記述は、もちろん吾妻鏡の脚色であろう。西行には、幕府側の監視者が密かに付いて、鎌倉入りを知らせていたにちがいない。西行側の同行者にも興味あるところ。


頼朝と西行の会談は、予定されていたものではないか。しかし、鎌倉サイドからしたら、西行との会見があらかじめ頼朝の日程に乗っていたらまずいわけだ。


後白河院、藤原秀衡にともに対面できる西行は、僧にして有名な歌人。頼朝が偶然会ったとして、弓馬の事、和歌の道を問うても不自然ではない。


そもそも、西行がわざわざ平泉にまで行かなくとも、藤原秀衡は砂金の供出には応じていたに違いないので、目的は他にあったのだろう。おそらく、鎌倉幕府が奥州藤原氏を武力攻撃しないよう牽制したのだと思う。


【写真】遠州鉄道/初秋/SONY DSC-RX0


2018日記【026】西行と源頼朝8_e0022344_02481177.jpg

by kugayama2005 | 2018-10-09 06:47 | 2018日記 | Trackback | Comments(0)

君の名前の意味を聞いたら “山のきつね” まき毛はいかんせん狐色 瞳は草の緑をうつす好奇心。


by kugayama2005