2019日記【076】斉明(天智・天武)持統期の心的推移 53

◾️薬狩り


この時期に、朝廷の行事化されたのではないか、とも思われる、薬狩り。


五月五日の未明に貴人たちが集合し、夜明けとともに山に分け入って、男は鹿の角を採取するのです。鹿の幼角は、精力剤として知られています。


女性の場合は、菜摘みです。


2019日記【046】に、万葉集冒頭をかざる雄略天皇の長歌、


籠(こ)もよ み籠持ち 掘串(ふくし)もよ み掘串持ち この岳(をか)に 菜(な)摘(つ)ます兒(こ) 家聞かな   告(の)らさね・・・


【私訳】

カゴですね、良いカゴをお持ちだ、掘り道具ですね、良い道具をお持ちだ。この丘に草摘みなさるお嬢さん、あなたの家はどこですか、お答えなさい・・・


について触れておきましたが、これは、山野の一定区画を決め(標)、巫女候補が菜摘をしている場面です。


菜摘をしたら、家へ帰ってゆでて食べようというわけではありません。まあ、現代的に言えば、新鮮な野菜からビタミン摂取、という側面もあろうかとは思いますが。


菜摘の修行は、おそらく特殊な薬効を持つ植物への知識獲得にあるでしょう。


【写真】春のミサゴン劇場

 EOS 5DS R/EF400mm F5.6L USM


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by kugayama2005 | 2019-03-18 00:06 | 2019日記 | Trackback | Comments(0)

君の名前の意味を聞いたら “山のきつね” まき毛はいかんせん狐色 瞳は草の緑をうつす好奇心。


by kugayama2005