2019年 04月 20日
2019日記【108】斉明(天智・天武)持統期に至るまでの私的妄想 28
◾️七支刀(しちしとう)2
七支刀の意義は、
1大陸から伝わった七支刀が、百済で複製され(あるいは文字を追加され)、「倭王のためにこれを造った」と印されている
2 百済の使者が、「七枝刀」を持参し、神功皇后に献上した、と、日本書紀に明記されている
3 実物の「七支刀」と思われるものが、明治の始めに、物部氏の武器庫(奈良県天理市の石上神社)から見つかった
このように、古代の大陸、半島、列島で、特定の物とその年代が、時空を超えて認識された例は、他にない。
一方、神功皇后の成果は、日本書紀によると、常に武内宿禰の全面的な協力によって、成し遂げされている。宿禰というのが身分の高い文官を補佐する、武官だとすれば物部氏との関係は?、という疑問が生じる。妄想たくましい古代史ファンも、武内宿禰には手を焼いているようで、そのうち挑戦したい。