2019年 04月 21日
2019日記【109】斉明(天智・天武)持統期に至るまでの私的妄想 29
◾️三種の神器
言わずと知れた、
1 曲玉
2 鏡
3 剣
であり、アマテラスが、下界の世の中がまあまあ安定してきたので、孫のニニギを降臨させることにした。その時に持たせたのが、玉、鏡、剣だという。
藤原不比等らの創作が含まれている、という説がある。玉はもともと含まれていなかったが、不比等らが挿入したのではないか、とも言う。
金属の鏡や剣は、もともと列島にはなかった。したがって、葦原ナカツクニに何度も天から先遣隊を送り込み、さて頃合いかという時に、鏡と剣を持たせて孫を派遣したアマテラスさんって?、ガイジンなの?、という疑問が浮かんでしまう。
銅鏡銅剣が列島に持ち込まれ出したのが、紀元前200年くらいとして、そうだとすると、アマテラスはたいへん最近の神さまになってしまう。
天孫降臨が、もっともっと古い時代だということに即すと、アマテラスは大陸の異国から銅鏡銅剣を調達していたことになる。
日本書紀編さん時にも、そのことが問題になったのだろう。アマテラスの時代に、銅鏡銅剣があったのだろうか。しかもそれらは、天孫と他の(天孫に仕えるべき)有力者を区別する、最重要アイテムなのだ。
そこで、曲玉というわが国最古の宝を、付け加えた(のではないかという説もある)。
剣については、天皇さえもその実物を見てはいけない。しかし、ある者が盗み見たところ、それは銅合金の矛だったという。見てはいけないということは、もしそれを見ると、たちまち「アマテラスの時代にこんな剣があった?」という疑問がふつふつと湧いてしまうからなのだろう。