2019年 08月 14日
2019日記【225】斉明(天智・天武)持統期に至るまでの私的妄想 145
天文観測4
682年のオーロラの出現、大地震の発生に続き、
◾️684年11月23日
◾️夕6時
星が東方に落ちた
◾️夜8時
大空がおおいに乱れ、雨のように隕石が落ちてきた
◾️同年11月中
天の中央にぼんやりとした星があり、スバル星とともに動いた
これはおそらく、彗星が地球をかすめたのだろう。聖なるスバル星に、怪しいぼんやり星が絡んできたのだから、大事件だ。
実は大問題は、その直前にも起こっていた。
◾️同年10月14日夜10時
大地震で山は崩れ、河は溢れた。国中の男女が叫び合い、逃げまどった。諸国の官舎、良民の家屋、社寺が破壊され、人と家畜が多く死傷した。道後温泉は湯が出なくなった。土佐国では田畑約1,000町歩が海になった。津波が押し寄せ、海水が湧き起こった。
◾️同日夕
東方から、太鼓の鳴るような音が聞こえた。伊豆島の西と北の面が、1㎞ばかり広がり、新しい島ができたらしい。
これは現代でいう東南海地震ではないか。
この地震の2週間前、すなわち684年10月1日、天武天皇は、新位階の制度、「八色の姓」(やくさのかばね)制定を宣言したのだった。
◾️10月1日「真人」(位階第1位)指名
◾️10月14日 東南海大地震
◾️11月1日「朝臣」(位階第2位)指名
◾️11月23日 大流星雨、妖星出現
◾️12月2日「宿禰」(位階第3位)指名
もうこうなったら瑞祥ではありません。天武天皇の心痛はいかばかりか。天武14年(685年)改元し、朱鳥(686年)とした。