2019日記【236】柿本人麻呂についての私的妄想3

◾️壬申の乱と近江荒都


折口信夫は、柿本氏は春日氏の支流で、飛鳥の北辺に本拠地があり、その地は大規模な一族・春日氏の地に近く、宮廷の地の北辺の地境だ、という。


春日氏は、春日信仰に依る集団で、春日信仰は藤原氏の氏神だ。藤原氏は中臣氏のなかでも主に山地に依り、春日信仰も山岳・龍神雷神を説く。


山岳信仰、鹿島から鹿に乗って神の到来。東国的(縄文的)な背景。


折口信夫は、柿本人麻呂は、このような信仰集団の「巡遊神人」であった、と推定している。そうであったとすれば、人麻呂は、「巡遊神人」あるいは「巡遊神人」から抜擢された朝廷の舎人として、壬申の乱を経験したことになろう。神人も舎人も、身分は低い。


672年(19歳)壬申の乱)

680年より前  柿本人麻呂、宮廷歌壇に登場)

◾️近江荒都歌1 (天武天皇の最晩年のころ?)

◾️近江荒都歌2 (万葉集の配列による推定=688年ころ)


年齢は今のところの推定

参考書

「全現代語訳 日本書紀」宇治谷

「万葉集 釋注一」伊藤

「折口信夫全集第九巻」(昭和30年)


【写真】湾ねこ SONY DSC-RX0  VCT-SGR1

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by kugayama2005 | 2019-08-25 02:06 | 2019日記 | Trackback | Comments(0)

君の名前の意味を聞いたら “山のきつね” まき毛はいかんせん狐色 瞳は草の緑をうつす好奇心。


by kugayama2005