2019日記【301】斉明(天智・天武)持統期に至るまでの私的妄想 183

尾張国司の小子部(ちいさこべ)が、尾張の群雄を率いて大海人軍に参陣したのが、壬申の乱の勝敗を決めた。


美濃、伊勢が大海人側についたという背景で、尾張の立ち位置は難しかったろう。「人国記」が言うように、「謀反、一揆などが昔から多く、セクト主義が横行している」という土地柄である。一部は騙されて大海人軍に入ってしまった可能性もあるし、あるいは小子部自身が海千山千の尾張人に引き摺り回されたのかも知れない。


しかし、尾張さえ参加すれば、近江朝に勝てるというのが共通認識だったはずだ。その上、おそらく東軍には、(近江朝攻略に時間がかかった場合)大海人皇子を中心に東国政権を樹立するという構想もあったと思う。


東国政権が実現すれば、尾張がひとつの中心になる。近江(近つ淡海=琵琶湖)に対して、遠江(遠つ淡海=浜名湖)あたりに東国朝廷ができれば愉快である。場所は舘山寺温泉あたりがよろしかろう。飛騨国も東国政権に取り込まれるから、立派な都が造営できる。


一方、西国も近江朝にはへきえきとしているので、西国共和国ができて、日本も三国時代に突入である。


【写真】京阪石山坂本線(比叡山坂本⇄石山寺)SONY DSC-RX0

2019日記【301】斉明(天智・天武)持統期に至るまでの私的妄想 183_e0022344_16442432.jpg
2019日記【301】斉明(天智・天武)持統期に至るまでの私的妄想 183_e0022344_16443189.jpg


















by kugayama2005 | 2019-11-08 02:44 | 2019日記 | Trackback | Comments(0)

君の名前の意味を聞いたら “山のきつね” まき毛はいかんせん狐色 瞳は草の緑をうつす好奇心。


by kugayama2005