2019日記【352】「日本霊異記」での防人説話 2

武蔵国多麻郡鴨の里で指名されたこの男(防人)は、吉志火麻呂(きしの ひまろ)という。


多麻郡鴨の里は今の東京都五日市市で、現在でも来野(きしの)家があるそうだ。※「日本霊異記」中田祝夫(講談社学術文庫)による


この男(防人)の母は、日下部真刀自(くさかべの まとじ)と言う。


母の家が「日下部」で、この男が「吉志」であるとすると、「日下部吉志」氏と関係があるのだろう。


日下部吉志氏の本拠地は、現在の埼玉県比企郡横見町にあたる、武蔵国横見郡。比企郡といえば、源頼朝の有力御家人、比企氏の本拠地だし、横見の隣の吉見には、吉見百穴という謎めいた遺跡がある。


【写真】コミンカ/CONTAX Carl Zeiss Planar 50mm f1.4Canon EOS 5DmarkII(撮影は20101月)
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by kugayama2005 | 2019-12-29 00:00 | 2019日記 | Trackback | Comments(0)

君の名前の意味を聞いたら “山のきつね” まき毛はいかんせん狐色 瞳は草の緑をうつす好奇心。


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