2021年 04月 12日
2021日記【103】一休宗純22
一休宗純とその母7
一休の母の死はいつだったか、というのは識者のなかでも推察されてきたようだ。一休宗純は、晩年の母に禅の自力の原理を説いているが、浄土宗の母は、まったく興味を示さなかったように思える。
禅宗の中でも、臨済は高級武士に支持され、曹洞宗はもっと幅広く、一般人にも広まっていたらしい。(世阿弥は曹洞宗)
臨済禅 看話 公案をやり取りする
曹洞禅 黙照 只管打坐ひたすら座禅
一方、浄土宗の裾野の広さは言うまでもなく、一休宗純も20歳以上若い蓮如との交友を通じて、浄土宗への好意を深めていく。その背景には、禅宗には興味がなく、他力(阿弥陀如来)に救済を求めた母の記憶があったと思う。