2022年 06月 06日
2022日記【156】お釈迦様、最後の旅18
承前:
※この時代、古代インドにすでに貨幣経済が存在した。リッチャーヴイ族の青年は「10万金出すからお釈迦様の供養の役を譲りなさい」と言っている。お釈迦様の時代には、インドでもペルシアの貨幣を模して貨幣が作られていたと言われている。
※娼婦アンバパーリーが、リッチャーヴイ族に車を衝突させる件。娼婦アンバパーリーは「商業都市を基盤に財をなし」、一方、リッチャーヴイ族を「旧来の貴族」であるとして、新旧の対峙ととらえる解釈がある。お釈迦様は、新旧の両層から支持されていたことになる。
※お釈迦様は「第三十三天の神々を見たことのない者は、あのリッチャーヴイ族の群れを見なさい」と言っている。リッチャーヴイ族の青年たちは、色とりどりの美しい車を仕立て、荘厳な服装は紺、黄、赤、白のグループに分けられていた。お釈迦様はユーモアで、あるいは少し皮肉で「すごいね、三十三天の神々かい」と仰ったのだろう。
↓ お釈迦様の時代のコーサラ国の貨幣(銀の刻印貨幣)。コーサラを示す刻印や、取扱う(担保する)商人の刻印が打たれた。