2022年 06月 14日
2022日記【164】お釈迦様、最後の旅26
お釈迦様がチャーバーラ廟で残余の生を放棄された時、大地震と雷鳴が起こって、人びとは震え上がった。
お釈迦様は短い詩を示された。
人の身は常ならず移ろう
今は寂滅のなかに測ろう
仏の私は有の集古を捨て
鎧の身を脱いで断ち果つ
大地震に驚いて、アーナンダは急ぎお釈迦様のもとに駆け戻った。
アーナンダ「不思議、未曾有の大地震。人びとは震え上がっております。お釈迦様、いったい何ゆえにこのような大地震が起こったのでしょうか」
お釈迦様「地震が起きるのは、水や風が動く時、天神の地想水想の時、菩薩が母胎に入る時、菩薩が母胎から出る時、如来が完全な悟りを得た時、如来が完全な悟りを伝導する時、如来が残余の生を放棄する時、如来が完全に残余の生を断ち寂滅(涅槃)に入る時、アーナンダよこの八つが大きな地震の縁因なのだ」