2022年 06月 20日
2022日記【170】お釈迦様、最後の旅32
供養食の席で、お釈迦様はチュンダに言った。
お釈迦様「君の用意した野猪の肉は私に、他の美味な料理は弟子たちに供えなさい。そしてチュンダよ、残った野猪の肉は穴を掘って埋めなさい。この肉を消化できるのは如来だけだから」
チュンダが残った肉を埋めると、お釈迦様は法話をもってチュンダを訓育し、鼓舞し、喜ばせた後、席を立って去った。
その時、お釈迦様に重い病が起こり、赤い血がほとばしり出て、死に近い激しい苦痛が生じた。お釈迦様は耐え忍び、アーナンダに言った。
お釈迦様「さあ、アーナンダよ、クシナーラーに行こう」
※平等通昭氏は、お釈迦様の症状をアメーバ赤痢によるものと推察している。ご自身がインドの大学に留学中、同じ症状で入院しいるのだ。ただ、アメーバ赤痢には潜伏期間があるから、チュンダの料理と発病とは関係がないだろう。お釈迦様は以前にも同じように苦しんでいるので、末期癌の症状と考えることもできないか。
※クシナーラーまでたどり着いたとしても、お釈迦様の故郷、カピラ城まではまだ120kmあまりある。
■TOKYO雨季雨期/Apo-Macro-Elmarit-TL 60/f2.8 ASPH./Leica TL