2022年 06月 25日
2022日記【175】お釈迦様、最後の旅37
お釈迦様「アーナンダよ、ヒランニヤバティー川の彼岸にある、クシナーラーの沙羅林に行こう」
到着するとアーナンダにおっしゃる。
お釈迦様「アーナンダよ、私のために沙羅双樹の間に、頭を北に向けて床を敷きなさい。私はつかれた、私は横になろう」
※「頭を北に向けて床を敷く」は、日本では北枕と言う。
お釈迦様は、右脇を下に、足の上に足を重ね横になった。その時、沙羅の花がいっせいに満開となり、花冠がお釈迦様に降り注ぎ、撒き注いだ。
お釈迦様は、お釈迦様の前で扇面であおいでいたウパヴァーナに言った。
お釈迦様「去りなさい、ウパヴァーナよ、私の前に立ってはいけない」
アーナンダ「お釈迦様、ウパヴァーナは長い間お釈迦様の側近に仕えた者です。それなのに、なぜこの期にウパヴァーナを退けるのですか」
お釈迦様「アーナンダよ、今あまたの諸天がこの地に集まり来られた。有力な弟子のウパヴァーナが私の前にいたら、諸天が私を見られなくなるのだ」