2022日記【176】お釈迦様、最後の旅38


お釈迦様は横になって、アーナンダにおっしゃった。「アーナンダよ、諸行は無常である。如何にして滅しないことがあろうか。アーナンダよ、だれもが修行に遍歴し、信心があって死ぬのなら、天界に再生するだろう」


アーナンダ「お釈迦様、ところで女性に対してはどうしたら良いのですか?」

お釈迦様「女性を見てはならない」

アーナンダ「もし見てしまったら、どうしましょうか?」

お釈迦様「アーナンダよ、見てしまっても話してはならない」

アーナンダ「しかし、女性から話しかけられてたら、どうしましょうか?」

お釈迦様「母のごとき女性には母の念を、姉妹のごとき女性には姉妹の念を、娘のごとき女性には娘の心を起こしなさい。アーナンダよ、用心せよ」


お釈迦様が、諸行無常と天界への再生を説いているのに、アーナンダは「女と接触したらどうなるか」と質問する。アーナンダはすごい美形で、托鉢に出ると女性の追っかけが多数出没したらしい。それで、心配になったのだろう。一休宗純は「紅灯のちまたに托鉢に出た時は、笠を目深にして女の方を見てはいけないが、ちょっとだけ見る」などと言っている。


女性を「見る」というのは、「逢ひ見ての のちの心に くらぶれば

昔はものを 思はざりけり」にもあるように、単に「見るだけ」ではないはずで、アーナンダも「見ただけ」ではないはず。それで切羽詰まってお釈迦様に告白しているのだろうが、お釈迦様はわざと「見ても話すな」などと言ってアーナンダを困らせる。


■TOKYO雨季雨期/Apo-Macro-Elmarit-TL 60/f2.8 ASPH.Leica TL
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by kugayama2005 | 2022-06-26 17:00 | 2022日記 | Trackback | Comments(0)

君の名前の意味を聞いたら “山のきつね” まき毛はいかんせん狐色 瞳は草の緑をうつす好奇心。


by kugayama2005