2022年 07月 17日
2022日記【197】境界と自由383
■「エットゥトハイ 古代タミルの恋と戦いの詩/高橋孝信/東洋文庫2007」
南インドのタミル(先住民)による詩。
このころ(西暦0〜200年)詩人は、王様や戦功者を称揚する者でもあるが、人の諍いをおさめる者でもあり、賢者であり、後に派生して詩をつくるだけではなく、俳優、歌手、歌に合わせる踊り手でもある吟遊詩人も生まれた。
※「エットゥトハイ」は八つの詩集という意味。この書では、その中から古い時代のものを紹介している。
※「インドには数百の言語があるが、そのうち2,000年以上にわたって用いられるのはインドの雅語サンスクリット語と、(南部先住民の)タミル語である。本書は、その(タミル語の)最古層の文学からの選集である」(高橋孝信氏)