2023日記【331】境界と自由852

承前:

木戸孝允は明治政府の朝令暮改の現状を憂い、久米邦武は「五箇条の御誓文(1868年)」というものがあったではないですか、と木戸に問う。先に書いたように、「五箇条の御誓文」から4年しか経っていないのに木戸はそれを忘れていた。

.

木戸は一晩考えて思い出し「五箇条の御誓文は斉藤利行、福岡孝悌の起草したものだ。私は極力これを維持する」と言い、立憲政治と議会開設の実現に意欲を示した。

.

「五箇条の御誓文」の原型は由利公正の「議事の体大意」というのが今日の通説で、由利公正はなんとこの岩倉使節団にいたのですが、久米も木戸もそれに気づかないというのもちょっと奇妙。

.

(参考)由利公正「議事の体大意」1865年

一 庶民志を遂げ人心をして倦まさらしむるを欲す

一 士民心を一にし盛に経綸を行ふを要す

一 知識を世界に求め広く皇基を振起すべし

一 貢士期限を以て賢才に譲るべし

一 万機公論に決し私に論するなかれ

2023日記【331】境界と自由852_e0022344_05140452.jpg
※↑ 由利公正の原案に書き込みがあるが、どうやら福岡孝悌らの意見も聞き、木戸孝允が修正した部分らしい。その点について次に書く。











by kugayama2005 | 2023-11-29 17:00 | 2023日記 | Trackback | Comments(0)

君の名前の意味を聞いたら “山のきつね” まき毛はいかんせん狐色 瞳は草の緑をうつす好奇心。


by kugayama2005