2024日記【050】境界と自由931

さて一旦芭蕉を離れて、

◼️ケンペル「江戸参府旅行日記」(元禄4〜5年)6

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元禄5(1692)年4月8日<ケンペル2回目の江戸訪問中>

◼️「1週間前に、われわれの日雇人夫が大きな野犬に噛まれ、傷を負って連れてこられた。治療してほしいということなので、私はその男に、どうしてその犬をやっつけてしまわなかったのか、と聞いた。男はびっくりした様子で『あなた方は私に自分の命までかけるべきとお考えなのですか』と答える。(そこで初めて日本の法令を知ったのだが)飼い鶏や、とりわけ犬を殺すことは犯罪とみなされるのだ。偏見もはなはだしい。(さらに人だけではなく)犬が死んだ場合も町役人に届けなければならないという」(一部修文)

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ケンペルは初めて「生類憐みの令」に遭遇したわけだ。ということは、長崎でも、旅の途上でも、それを知らずに過ごしていたということになる。ケンペルは街道の辻に高札場があり、さまざまな法令が示されていることを目撃し、報告しているが、残念ながら読むことはできなかったのだろう。

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↓ 東京都中野区役所の犬の像(綱吉の時代に犬を保護した「お囲い」の場所)

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by kugayama2005 | 2024-02-19 17:00 | 2024日記 | Trackback | Comments(0)

君の名前の意味を聞いたら “山のきつね” まき毛はいかんせん狐色 瞳は草の緑をうつす好奇心。


by kugayama2005