2024日記【055】境界と自由936

承前:

「カブキ者」の流行は、言わずもがな「出雲のおクニ」のカブキ踊りに触発されたものだろうが、カブキ踊りは「歌舞伎」に転生した。しかし「カブキ者」は後に江戸を追われて、北関東などを流浪する博徒になったという説もある。

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さて、オランダ人ケンペルも大名行列を観察している。その大名行列の中に「奴」がおり、道化的な役割をしていたことが記録されている。以下、ケンペル「江戸参府旅行日記第五章=街道」より。

◼️「(大名行列の武士は)黒一色の絹の服を着て歩き、実に規則正しい見事な秩序を保ち、大勢の集団が騒音も立てずに静々と進んでいく。まことに不思議で賞賛に値する」しかし、

◼️「これと対照的に槍持ちや駕籠かきは、衣服の後ろの裾を非常に高くはしょっているので、褌もじゅうぶんに隠す役目を果たせず、下半身を露わにしているのは笑止である」

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端唄「奴さん」の歌詞は以下の通り。

 「エー奴さんどちらへ行く

  旦那をお迎えにさっても寒いのに供ぞろい

  雪の降る日も風の夜もサテお供はつらいネ

  いつも奴さんは高端折り(たかばしょり)

  それはそうかいなーあーえ」

この「高端折り(たかばしょり)」こそケンペルのいう「衣服の後ろを非常に高くはしょっているので下半身はふんどし以外むきだし」ということ。

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by kugayama2005 | 2024-02-24 17:00 | 2024日記 | Trackback | Comments(0)

君の名前の意味を聞いたら “山のきつね” まき毛はいかんせん狐色 瞳は草の緑をうつす好奇心。


by kugayama2005