承前:
「市振」11〜「おくのほそ道」より
伊勢古市の娼館も栄えたが、摂津江口の娼館もさらに古くから栄えていた。芭蕉は遊女と聞いて、西行に関係している江口の君を連想しただろうし、識者も多くは古市の遊女と、江口の君を結びつけようとする。だがどうだろうか、江口の君は娼館の女主人だ。市振の遊女は新潟を抜け出し、不安に震えながら伊勢に向かうあやうい境遇。巧い対比とはいえない。そこで、芭蕉が前年に姨捨に行っていることと、市振後背の山がまさに山姥の地であることを考えれば、遊女と山姥という俳諧的な連想になりはしないか。「おくのほそ道」のなかで芭蕉は山姥について具体的に触れてはいないが、そこが芭蕉先生の巧妙なところ。
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記憶のなかの日本から Impressions of Japan/2011.春/東京都内/Carl Zeiss Jena Biometar 80mm f2.8 (for PENTACON 6)/Olympus E-5
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