15世紀のこと、ブルゴーニュ公国の南にサヴォア公国があったとか。新しいシャンソンの形に移行する以前の、最後の中世音楽がつくられていたらしい。貴族たちが楽しんだその楽曲は、ご覧のようなハート形の写本として伝わっている。ハート形の本!、ムカシもobje-naさんみたいなヒトがいたんだね。昨日のオリィ伯爵でこのCD思い出しました。(教会音楽に対して、シャンソンなどは世俗音楽といわれていますが、世俗音楽とは大衆音楽のことではありません。往時の吟遊詩人も貴族だったのであります。・・・もっと正確にいうと“吟遊詩人”ではなく、“トルバドゥール=宮廷付きシンガーソングライター”というべきもの。なかにはグレて宮廷から放り出されたヒトもいるだろうが。詩のテーマは宮廷内の恋愛についてが多い。曲は一言で言うと対位法誕生前夜・・・とでも言っときます)