ニコラ・ベネデッティ 「メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調」

先週の火曜日ジャニーヌ・ヤンセンのメンデルスゾーンをアップし、当面この際メンデルスゾーンホ短調の聴き比べをしようというわけで、まずはスコットランドの新しい花、ニコラ・ベネデッティから。この曲、第一楽章冒頭の人耳に膾炙したメローディに続いて出現する、経過テーマを聴くのがボクの楽しみ方です。

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この経過部にどう入って行くか。オーボエの主導でヴァイオリンが入るのですけど、その入って行き方が好きです。モノローグ風なこのテーマは、冒頭のテーマと調和して美しく、しかしユダヤ人として迫害されながら短い生涯を駆け抜けたメンデルスゾーンの悲しみを多く語っているのではないでしょうか。

ニコラ・ベネデッティはきわめて繊細にそこのところに入っているので嬉しくなりました。なお彼女はモーツァルトも素晴らしいし、デビュー版のシマノフスキなどもあとで紹介したいと思います。 NICOLA BENEDETTI 「Mendelssohn: Violin Concerto Op.64」

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by kugayama2005 | 2007-01-23 00:56 | ♪音楽の楽しみ(欧州スラブ) | Trackback | Comments(0)

君の名前の意味を聞いたら “山のきつね” まき毛はいかんせん狐色 瞳は草の緑をうつす好奇心。


by kugayama2005