夏の北海道、後日譚(2)

小樽から余市までの間に、先史時代の環状列石がたくさんあるということを前から知ってはいたが、事実そこに行くと、また違った変な気分になるものだ。この辺りには環状列石だけではなく、洞窟の壁画もある。アイヌもこれらのものは、自分たちの祖先たちが残したものではないというらしい。ボクらの知らない縄文人がここに住んでいたのだ。しかし彼らは絶滅したのだろうか。それともアリューシャン列島を渡って、米大陸に行ったのだろうか。・・・列石と言っても、ケルトの先史文明のような大掛かりなものではなく、天文観察に関係がある(例えばある石が夏至の太陽を示すとか)かどうかというと、どうもそうではないらしい。人骨が発見されているので、墓ではないかともいう。・・・更に、東北地方の列石とどう違うのかなども知りたい。写真は地鎮山の尾根にあるストーンサークル。

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北海道というのは、薄い一皮をむくと、そこにはヤマトというものは無く、別の世界がひろがっている。地理的要素と、ニンゲンの文化とを結びつける安易な方法論は否定されてしかるべきとしても、ボクらのようにヤマトの湿った歴史にからめとられている感覚とは、無縁な世界がある。左川ちかの表現にしても、ヤマトを軽々と超えてしまったように聴こえる。

海の天使 左川ちか

 揺籃はごんごん鳴ってゐる
 しぶきがまひあがり
 羽毛を掻きむしったやうだ
 眠れるものの帰りを待つ
 音楽が明るい時刻を知らせる
 私は大聲をだし訴へようとし
 波はあとから消してしまふ

 私は海へ捨てられた

今回は積丹に意識が向いていたので、小樽はあんまり走らなかったけど、今思えば左川が通った小樽高等女学校跡(北海道小樽市花園5丁目4番2号付近)と伊藤整が通った学校(旧小樽高等商業学校(現小樽商科大学))の位置関係はちょっと見ておきたかった。また来年、雪がとけたら小樽に行こうと思う。ニシン漁と石炭積み出しという莫大な経済力をかかえていた小樽という街には、きっとなにか不思議なものがまだある。
Commented by 諏訪ッチ at 2007-09-25 22:01 x
雪の小樽の街も良い雰囲気ですよ。自転車ではちょっと無理でしょうが
。ストーンサークルは謎ですね。ナスカとかの宇宙人説は私の大好きな解釈です。
Commented by kugayama2005 at 2007-09-26 08:33
諏訪殿、小樽というと小樽運河を撮りたがるヒトが多いですが、たしかにあそこももっと静かならいい場所なんですが、いまや原宿的ですから。・・・このあたりの壁画は明らかにシャーマン的な姿がかかれています。アメリカ原住民の魔術師に似ていますよ。
Commented by magic-days at 2007-09-26 21:10
先日関口さんの中国鉄道の旅を見ていましたら、
石林と言う所は地名の通り林の様に石が突出していて、
畑の真ん中や家の真ん中とかに5〜6メートルもある岩が
デーンとあります。
公園のは池の中から出ていて、その岩に木が生えて
名勝地となっています。
昔龍がやって来て、火を吐きそれが岩になったと言う
言い伝えがあります。これは中国南部ですから、
関係ないかも知れませんが・・・・

そこの方が「日本にはこんな岩は、無いの?」と
さも有るのが当たり前じゃ無いの?みたいな言い方を
されたのも可笑しかったです。
Commented by kugayama2005 at 2007-09-26 21:53
magic-days様、そういえば中国大陸のストーン・サークルとか今まで意識になかったですけど、しらべてみたら凄いのがたくさんありそうですね。ただし、ニンゲンが作ったのか、自然の造形なのか、どう判断するかですけど。・・・アフリカにも巨大な石の文化遺跡が、例えばジンバブエにあるんですよ。歴史というのは、まさに文字に「書かれた年代記」であって、「書かれなかった年代記」の量は圧倒的です。
by kugayama2005 | 2007-09-25 04:54 | こげこげチャリ坊【輪行メモ】 | Trackback | Comments(4)

君の名前の意味を聞いたら “山のきつね” まき毛はいかんせん狐色 瞳は草の緑をうつす好奇心。


by kugayama2005