2008年 03月 25日
CDの整理 (25) Hilary Hahn/Elgar: Violin Concerto; Vaughan Williams: The Lark Ascending
東京−2008年3月13日
読者の皆さん
私がいままで聴いたコンサート中のあらゆる変な音のなかでも、特別にとっぴょうし
もない変な音を今夜聞いちゃった。ごく自然のなりゆきで起こったゆえの珍事なんだ
けど。私がツアーで行くなかでも日本はもっとも品の良い場所の一つだから、なおさ
ら不意をつかれたっていうかな。それで、私がきっとなにか失敗したんじゃないかっ
て?、そうではありません、コンサート・ホールにいた人だって誰も“ドン引き”し
たようには見えなかったし、だから成り行きのなかで起こったことね。
・・・私がアンコールの曲を日本語で紹介した後なんですけど、拍手喝采がわっと起
こって、そしてその最後に、明瞭、かつ低く、野太く、男らしい、音が聴衆の中から
発せられました、それは“ゲップ”なの。風変わりな“ようこそ日本へ!”。・・・
私は、その“ゲップさん”にはもちろん、熱心なコンサートのファンの方に、“失礼
だわ”なんていうつもりでは全然ないんです。日本の聴衆は、適切な時に拍手やブラ
ヴォーを言ってくれるし、演奏中はもうそこにいないんじゃないか、っていうくらい
静かに聴いてくださる。演奏家がこうあってほしい思う、模範的な聴衆なんです。だ
からやっぱり特別に奇妙な音だったというわけ。
・・・今日はもうひとつ“初物”がありました。実は生まれて初めてネイル・アート
をしてみたのだけど、私の女の子っぽい面が出たという感じかな。バイオリンの弦で
マニキュアが削れちゃうから、どうしたら良いか考えながら塗ったのよ。それに今夜
のコンサートのために新しいヘアスタイルも発明しました。・・・
ヒラリー・ハーン
・・・日記の後半は指揮者との練習がなかなか出来なかった話など、詳しくはHPの「ジャーナル」というページを見てください。彼女は文章家でもあるので、こんな砕けた訳でいいかどうかはわからないけど、お茶目に書いていることは確かです。初日のために新しい髪型をしていた(I also invented a new hairstyle for tonight's concert)とは気付かなかった、残念だ。以前はセルフポートレートを含む旅の写真もたくさん載せてくれたけど、最近は文字だけなのがさみしい。
ところでこの初日のサントリーホールも聴きに行ったのだけど、確かにアンコール曲を日本語で言うところで、拍手と、お〜というどよめきが起こったけど、ゲップは聞こえなかった。やっぱりもっと良い席で聴きたいものだ、と思いながら、今日はエルガーを聴こう。CDはいつも特等席です、ありがたや。

Hilary Hahn/Elgar: Violin Concerto; Vaughan Williams: The Lark Ascending
2004
Hilary Hahn, violin
London Symphony Orchestra
Colin Davis, conductor
Violin Concerto, Op.61
Composed by Edward Elgar
I. Allegro
II. Andante
III. Allegro Molto
The Lark Ascending
Composed by Ralph Vaughan Williams

私も2chのHilaryはんのスレにも書かれていたので、気になっていたのですが、Hilaryはんのjournalに書いたの読んでちょっと呆れました。
全回来日時の日記を読むとPassportをホテルに忘れたりと日本に対して悪いimageを持たなければ良いのですが。
ご存じかとは思いますが、Hilaryはん、Summer Schoolで日本語を取ったことがありまして片言の日本語を話せます。公演が終わってのサイン会で愚息に「カワイイネ」と言ってくれて愚息は得意気に「Bye Bye!」と言って帰ってきました。
ヒラリンのいいところは、バッハとかラルゴとかいうのを正しく日本式に発音するところですね。心がこもっていますね。Bahha no Rarugo de suと言いますもんね。まあ、ソニーとの関係で日本式を知った面もあると思います。
彼女は旅であったいろいろな変なことを、楽しんじゃっている余裕がありますね。
息子さん、ヒラリーと話せてよかったですね。
ゲップが入ってる辺り、バロックな感じ(笑)