2008年 05月 05日
五月の小樽、二日目・・・北緯43度8分13.977秒:東経140度53分5.635秒を探せ!
チャリ坊を手放すタイミングは難しかったが、クマザサが変速機にからまって走れなくなるのと、薮こき状態の登りに限界を感じた。身軽になって先を歩かないと、最悪の日没がやってくる可能性があった。結果として選択は正確だった。・・・そして雪の時期は無理としても、春になったらチャリ坊をとりに行かなければならないのである。場所はだいたいの位置しかわからないが、前後の状況は頭にはいっているので、小樽から山に入るよりも反対側、すなわち余市の蘭島から入るべきということで、早朝、小樽から蘭島にJR移動。
小樽駅は小樽ガラスのラムプの駅なのだ。
小樽から蘭島まで。
蘭島駅。
駅というのは・・・必ずノスタルジー。
左川ちかもこの線路で小樽へ通った。
山に分け入ると雪が残っていて、場所によっては雪渓といってもいいほどだ。このフキノトウを帰りにとって酒のつまみにしようと思ったが、経路を変更したのでとれなかった。
カタクリの花がこころを引くが、山はなかなかつらい。
雪解け水のちいさな池に、蛙の卵塊をみつけた。こんな山の中で、もうすぐオタマジャクシが生まれるのか・・・。チャリ坊が見つからなくても、こんな卵を見られからいいかと自らをなぐさめる。雪に埋まり、雪崩にもあい、チャリ坊は谷底に落ちてしまったにちがいない。
その後、とぼとぼ歩いたが・・・あ!
ちゃ?
り?
ぼ・う・だ〜!
よく見ると、ケモノのウンチがついている(後で湧き水で洗った)。
組み立てた。チャリ坊は意外とクールであります。
なんとサドルはキタキツネ(おそらく)にかじられて歯形もついている。これは記念品にしよう。キツネにかじられたサドルを持ってるなんて!おそらく他に誰がいる!
チャリ坊を見つけた瞬間、携帯電話がなって、ニュース速報を報じた。こんな山のなかでも偶然角度が合えば電波を受信するということがわかって、チャリ坊が越冬していた場所に立って、携帯のGPSで場所を調べたら・・・北緯43度8分13.977秒:東経140度53分5.635秒!
06時11分 小樽発
JR
06時32分 蘭島着
徒歩
12時00分 山中にてチャリ坊発見
山中チャリ走りの術
15時31分 余市町内でバス乗車
16時すぎ 小樽市着
チャリ坊、随分かじられて痛そう・・・だけど・・・信じて待っていてヨカッタね!
よく頑張りました。。。
同じチャリを買って、人の眼をごまかしたって?人のことは言えぬ・・私も同じコンパクトデジ買ったものね・・あ~、そのデジが今日壊れた~、なんとも複雑な思いで、今日のお話を読んでしまったことよ!でもすごい!!そのままいたなんて。いや、また行った散人さんもすごい!!
トントンさん、夜中に吹き出しちゃいましたよぉ。。。
またまた、ツボにハマッてしまいました。
コンタクトレンズ見つかるといいですね。
どうぞ、どこも囓られてなくて 無傷で見つかりますように!
マリコさんのとこで見ていたので、フキノトウを採ってくる筈だったのですが。あの道は雪が多くて自転車では危険(すべったら谷に転落)なので、チャリ坊を発見したあとの帰りは違う道に行ってしまいました。
それだったらタロー.ジローじゃなくて石川五右衛門じゃない?
チャリ坊クンは、久我山恋人さんをじっと
信じて待ってたんですね。
忠犬チャリ坊クンです!!
本当に偉い!!一緒に寝てあげて下さい。
一冬キタキツネに齧られながら、耐えたのですから!
札幌の文字懐かしい!
私にとっては、第二の故郷です。
いつか帰りたいなぁー
だってキツネと一冬寝たかもしれない。
キツネに同情してキツネのなかまになる物語かな?