ヤン・シュヴァンクマイエル/ 「オテサーネク」

ヤン・シュヴァンクマイエルの続き、「オテサーネク=OTESANEK=」。ここまで映画をつくれるということに乾杯。というのは、これまでの「アリス」や「ファウスト」はあくまで他国の物語を下敷きにしているわけで、ここではチェコの話が下敷きになっている。その分、作りにくかった分はあろうが、理屈言ってないで、作る、というチカラがすごい。

こうやって見ていると、「アリス」や「ファウスト」の地平線破りの創造力よりも、最後まで自分の周りを回ってしまうプラハ的ラビリンスの方に、ボクは郷愁を感じる。安易にカフカ等との比較はしたくないけれど、「カリガリ博士」などいわゆるドイツ表現主義の描法よりも、なお都市の深部に沈み込んでいるという点で、やっぱりシュヴァンクマイエルはすごい。

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Commented by ekoekolove at 2008-06-12 23:25
えぇと、北欧ですか?
なんでそんなに、詳しいんですか?
Commented by kugayama2005 at 2008-06-13 08:10
ekoたん、チェコだって書いてるじゃん。チョコじゃないよ。シュヴァンクマイエルの奥さん(亡くなった)は絵を描くヒトで、このパッケージにある絵もそう。
Commented by ekoekolove at 2008-06-15 15:39
ああ、読んでませんでした(笑)
ヤンってゆーと、北欧か、はたまた韓国かと云うイメエジで。
チェコって、人形映画しか観たことないなぁ。
by kugayama2005 | 2008-06-11 23:02 | ■映画の楽しみ | Trackback | Comments(3)

君の名前の意味を聞いたら “山のきつね” まき毛はいかんせん狐色 瞳は草の緑をうつす好奇心。


by kugayama2005