3周年・映画を見よう(2)「山猫」ルキノ・ヴィスコンティ

3周年・映画を見よう(2)「山猫」ルキノ・ヴィスコンティ

ここでちょっと問題がおきた。実はボクが見たい映画のほとんどはLDで持っているのだけど。LDの再生装置はばかにでかくて場所をとるので、最近は外してしまってある。ということを思い出したのだ。だから、DVDで持っているものでだけ取りあえず見ることにしよう。ヴィスコンティでも「ヴェニスに死す」を見たいなあ、と思ったけどDVDのある「山猫」にした。

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ヴィスコンティは、時間があるときでないとなかなか見られないので難物だけど、「山猫」はこの完全復刻版で186分だ。ボクは一つだけいいたいのだけど「山猫」というタイトルでは、何のことかわからないので、「山猫〜貴族の紋章」とか説明があったほうが親切なのではないか。これは山にいる猫の話ではなく、山猫(想像上のヒョウのような動物)の紋章をもった貴族の話なのだから。

貴族であり続けるには変わらなくてはならぬ、とは、統一イタリアにむけて動乱が続く中、このシチリアの古い貴族のとった結論である。統一ドイツにむけて大きな渦のなかで、変化することを拒絶したルートヴィヒ2世との対比が、実にすばらしいと思うが、自身名門貴族でありながら若年は共産党運動に共同したヴィスコンティの、一筋縄ではない映画。若く新しい血を象徴するCCが魅力だけど、ルートヴィヒのロミー・シュナイダー同様、ヴィスコンティは美女を男っぽく撮るのでしゃくにさわる。
Commented by オンリー・ザ・ロンリー at 2008-07-14 10:36 x
kugayama2005さん、ちょっとご無沙汰しています。それにしても「山猫」とは高尚ですね。私が唯一眠ってしまった映画はこの「山猫」(確か高一?)と「未来惑星ザルトス」。はんずかしぃーん。
Commented by kugayama2005 at 2008-07-14 23:01
オンリー・ロンリー兄貴、そうですか?、眠っちゃった?、お〜寝るなら別の映画でしょ、地獄に堕ち勇とか狂王ルーとか夏のあらとか家族の像とか・・・あららほとんど?。だいたいヴィスコンテは自分の好きな男ばっかり強調した映画を撮るので、ボクらはたいがい眠くなるのです。わははは。でもね、ヴェニスに死すの美少年、なんタラかんたらビヨルン・アンデルセンは美少年でした!
Commented by カンカン at 2008-07-17 05:54 x
ヴィスコンティの映画はずいぶん見に行きましたが、山猫はちょっと前の映画だったのか行っていません。家のビデオを久しぶりにちゃんと見てみようかしら?イノセント、家族の肖像、ルードリッヒは映画館で見ました。
ベニスに死すはイタリア文化会館で・・
TVで放映された夏の嵐もよかった。ブルックナーの音楽がぴったりの映画でした。
心に残った映画は「天上桟敷の人々」、ジェラール・フイリップの「パルムの僧院」、サタジット・レイ大地の歌三部作、ニキータ・ミハルコフ、エイゼンシュタイン、ヴィクトル・エリセ、トリフォー、タルコフスキー。フェリーニの「道」とフランス映画の「赤い風船」が子供のころ見た映画の原点かな?父に黒沢の映画も見に連れて行かれた。
Commented by カンカン at 2008-07-17 05:57 x
アメリカ映画ではジョージ・ロイ・ヒルの明日に向かって撃て、シドニー・ポラックの追憶、OUT OF AFRICA なんかがよかった。メリル・ストリープが好きで彼女が出ている映画もずいぶん見たわ(結構アメリカ映画にシフトしてきた) 「プレンティ」や「恋に落ちて」「ソフィーの選択」なんかがよかった。最近では「母の眠り」。ロミー・シュナイダーは最後の「サン・スーシの女」も見にいった・・ ギリシャの名前が覚えられない監督の「旅芸人の記録」もすごい映画でした。なんかとりとめもなくなってきて失礼!今では小さなホールもたくさんあるけど岩波ホールが私の時代ではいい映画を選んでいて、時どき行きました。ギリシャ悲劇の題材のもあったわね。
ここ数年のベストは「イル・ポスティーノ」
そういえばパゾリーニ監督なんていう人もいましたね。ちょっとおぞましたかった。イタリアでは他にゼッフェレッリとか・・・ 「ニューシネマパラダイス」もなんと音楽に魅かれて最近見た映画です。
昔ベニスに行った時、オリーブグリーンの洋服を着たイタリアの貴族みたいな人がいました。ヴィスコンティを想像しましたね。
Commented by kugayama2005 at 2008-07-17 08:22
カンカンさん、映画監督の名前、テオ・アンゲロプロスとアキ・カウリスマキがいっしょになっちゃって、アンゲロスマキとか。そうそうそのアンゲロプロスね。くどいのね、これでもかアンゲロスマキだぞって!、たいがい映画監督はくどいですね。タルコフスキーなんかもね、一眠りしておきても、おいおいまだこんなことやってるのかよ、みたいないね。お金がないとできない芸当です。ヴィクトル・エリセだって、映画の真ん中ぜんぶねちゃった、ということもしょっちゅうだし。だから何度か見て、やっと全部がつながるというか、素晴しいです。

ボクはやっぱり映画事始はフェリーニなので、フェリーニが好きです。ぶりぶり言わしてたころの作品もともかく、晩年のしょぼい映画も好きです、泣けます。ジンジャーとフレッド、とか、そして船は出て行く、とか、えーと、最後の映画、井戸が好きなちょっと頭が変わったひとの話とか。でも、ニーノ・ロータなきフェリーニって・・・。なんかひとつだけ言うとすると、外国映画の場合は何かな~、ゆっくり考えてみます。
by kugayama2005 | 2008-07-13 23:55 | ■映画の楽しみ | Trackback | Comments(5)

君の名前の意味を聞いたら “山のきつね” まき毛はいかんせん狐色 瞳は草の緑をうつす好奇心。


by kugayama2005