3周年・映画を見よう(8) 鈴木清順「すべてが狂ってる」

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戦死する若者が、「天皇陛下万歳」と叫んだか、ただ「お母さん」と叫んだか、それはボクは知らない。でも一つだけ確信が持てるのは、英霊は靖国神社には帰らず、父母の待つ故郷の山川に帰ったのだ。この映画はそういう映画なのだけど、セイジュンだからそうストレートには書いていない、しかし、そうなのだ。

禰津良子なのである。彼女は、したたかに生きる日本そのものなのである。この映画は禰津良子を見る映画なのである。肢体なのである。

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ところで唐突にお出ましになる小百合様なのですが、いかにも捨てカットでゴザイマス。この後の文芸路線がなければ、小百合様もこんなとこでおしまいだったかもね。

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Commented by nightly at 2008-07-23 23:56
ハハハ、ボクは全く本筋とは関係ない小百合さまの出演シーンしか覚えていないゾ!
Commented by kugayama2005 at 2008-07-24 08:41
nightlyどん、セイジュン映画はハハハでござる。小百合様は2カットお出ましになりますね。投げやりなシナリオでゴザイマス。でも禰津良子は?、夜ご美に入らない?
by kugayama2005 | 2008-07-22 00:22 | ■映画の楽しみ | Trackback | Comments(2)

君の名前の意味を聞いたら “山のきつね” まき毛はいかんせん狐色 瞳は草の緑をうつす好奇心。


by kugayama2005