【第432夜】
幼い子ども連れて二人乗り自転車で走っていくと、そこはアラブ地域だった。というより、元々ペルシアだった街が、アラブ化したに違いない。廃材置き場のところで、古い自動車が1台 燃えそうになって煙を吹いている。アーチ型の城門の中だ。男がそれをなんとかしようとしているが、危険だ。帰ろうと少し引き返すが、一方は深い谷で、山の斜面に白い石造りの家がびっしりと立っている。その先は海のようだ。そっちの方行っても帰れない。別の狭い道で帰っていくと、人々の様子がやや日本らしくなってきたので、道は間違っていないようだ。