2018年 07月 12日 ( 1 )

【第963夜】

その紳士風の男は、それで私は彼女の演奏のすべての音源を集め、音符音符のニュアンスを確かめた、と言う。すべての?、と聞くと、そうだと断言する。そして、そうです、すべての、まあ非日常というかそのすべての喜びとか、おののき。あるいは希望とか、自失とかのニュアンスをすべての音符においてだね、と言う。なるほど、当面は感心せざるを得ない。さて、ところで、とその男はさらに、これは君が出した供述に対して裏付けとなる調書だが、実に軽侮な、と言う。どの書類?、と彼の手にある写しをちらと見、それが気に入らないならきちっと裁判をすべきだろう、そうせずに軽侮と言っても理解できない、と突き放す。男は、それは君の言う通りだ、失礼したが、第三者の供述などどうでもいいのだ、と居直る。


【写真】水べのまち


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by kugayama2005 | 2018-07-12 03:31 | 夢千夜一夜 | Trackback | Comments(0)

君の名前の意味を聞いたら “山のきつね” まき毛はいかんせん狐色 瞳は草の緑をうつす好奇心。


by kugayama2005