2019年 01月 28日 ( 1 )

持統天皇の和歌、


春過ぎて夏来るらし白栲(しろたえ)の衣干したり天の香具山


通例、歌の後半の意味は、


「白い衣を干してある天の香具山」


(小倉百人一首では、「衣干すてふ」とし、「衣を干したという天の香具山」と一歩引いている)


さて、天の香具山に洗濯物を干すということがアリエルのでしょうか?


山本健吉先生は、「田植えの前に早乙女の資格を得るため、村の娘たちが物忌みをし、みそぎの斎服を脱いでは乾かしていた」旨説かれています。 しかし、明らかに夏が来たようだ、と明記されているのに、早乙女の準備では季節が合わないのではないか。


吉野裕子先生は、「白栲(しろたえ)の衣は、スバル星のこと」とし、「昴(スバル)は白衣なり」(開元占経)との指摘をあげている。そして、この星(スバル星=プレアデス星団)が天の真上に来る前、7月15日ごろソバをまけば豊作になり・・・農事を促す呪歌である、と解説している。


「白栲(しろたえ)の衣=スバル星」説はとても鋭い。しかし、先生に逆らうようですが、スバル星の位置はそこじゃない。天香山のちょうど上にスバル星が上がっていなけりゃ、歌として美しくないです。それに、せっかく「干してある」としているわけですから、天頂ではない。


種まきもソバじゃなくて、アワ・キビでしょう。


天の香具山は藤原京の東門から、真東に見えます。日の登る前、天の香具山の上に、スバル星が登ってくるのです。その日を7月15日と仮定して、天文盤で真東を見ると ↓ (赤十字線の中心M45がスバル星=プレアデス星団)


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写真】高岡城址にアシリパさんが?/SONY DSC-RX0


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by kugayama2005 | 2019-01-28 00:12 | 2019日記 | Trackback | Comments(0)

君の名前の意味を聞いたら “山のきつね” まき毛はいかんせん狐色 瞳は草の緑をうつす好奇心。


by kugayama2005