2019年 02月 12日 ( 1 )

◾️柿本人麻呂 長歌

やすみしし 我ご大君 高照らす 日の皇子 神ながら 神さびせすと 太敷かす 宮(みやこ)を置きて 隠口(こもりく)の 泊瀬(はつせ)の山は 真木立つ 荒き山道を 石(いわ)が根 禁樹(さへき)おしなべ 坂鳥の 朝越えまして 玉かぎる 夕さり来れば み雪降る 阿騎の大野に 旗すすき 小竹(しの)をおしなべ 草枕 旅宿りせす 古(いにしへ)思ひて


【私訳】

国ぐにを平定するわが大君は、空高くかがやく太陽の御子、まさに神であり、神々の系譜に並ばれ、これまでになかった壮麗な藤原宮をつくられた。


その藤原宮を後にして、山々の重なる間の泊瀬にさしかかると、杉の大木がそそりたっている。荒々しい山道を、巨岩がふさぎ、樹木がさえぎり、それらを押しやって進む。


朝には峠を鳥が越えていった、何かの予兆だろう。薄暮の夕には、雪が降りかかる、それも何かの暗示だろうか。


阿騎の大野に、すすきや笹を押し倒して、草枕とする。そのように旅泊まりされた、いにしえの大君を思いつつ、われわれも夜を迎えるのだ。


【写真】富山地方鉄道(立山線)沿線/SONY DSC-RX0


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by kugayama2005 | 2019-02-12 02:18 | Trackback | Comments(0)

君の名前の意味を聞いたら “山のきつね” まき毛はいかんせん狐色 瞳は草の緑をうつす好奇心。


by kugayama2005