2019年 03月 19日 ( 1 )

◾️薬狩り 2


女性の薬狩りは、菜摘ということですが、その菜の中には、強い毒性のあるものや、向精神性の作用があるものもあるはずです。


菜摘の場所には、辰砂が見つかるかもしれません。吉野川周辺から伊勢方面では、辰砂が採れます。辰砂は、赤色(丹)の原料でもあり、水銀をつくることもできます。


朝廷がこの場所を、とりわけ神秘的な場所としていた、一つの側面でしょう。辰砂の赤色顔料は、縄文時代から使われていますので、天皇グループがヤマト入りする前の先住民が、その秘密をすでに知っていたわけです。


植物や鉱物の作用、それは健康を促進させたり、あるいは害を及ぼしたりするわけで、私的推測では、巫女的存在はそれらを熟知していた。


妄想ですが、額田王がなぜもてるのかというと、そっちの知識も豊富だったからでは、と思います。


さて、亡命渡来系の知識人が、特に百済滅亡後たくさんやって来て、朝廷で地位を得ますが、近江朝で採用された官僚のうち、薬学系の面々は、


・㶱日比子 贊波羅 金羅金須(これが一人の名なのか、三人なのか不知)

・鬼室集信

・德頂上

・吉大尚


というわけで、全員、百済人です。上の2名が上級職で、百済での官位も上位だったと推察されます。(2019日記【071】で触れた人事)


ここでも、旧来の人々は疎外されている感が強いですね。巫女の菜摘というような風情は、近江朝末期には感じられません。繰り返しになりますが、そのあたりが壬申の乱の伏線になっている、と思います。


「われわれが酷い目にあった百済再興の戦争で、逃げてきた亡命百済人がいい思いをしている」という怨嗟です。


【写真】春のヒヨたん劇場

 EOS 5DS R/EF400mm F5.6L USM


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by kugayama2005 | 2019-03-19 00:00 | 2019日記 | Trackback | Comments(4)

君の名前の意味を聞いたら “山のきつね” まき毛はいかんせん狐色 瞳は草の緑をうつす好奇心。


by kugayama2005