2019年 07月 18日 ( 1 )

◾️大君(おおきみ)は神にし座(ま)せば天雲(あまくも)の雷(いかづち)の上に廬(いほ)らせるかも

◯大君(天皇)は神としておられるので天空の雷の上に仮宮を建てられるのだろう


この歌について、

天皇を神格化

低い丘をいかにも雷神がいるように誇張


などと言う人がいるが、それは近江朝攻撃の前夜を想像していないからだろう。負けるかもしれず、勝つにしても、兄の後継者・大友皇子24歳を死に追いやることになる。世論は大海人を支持するだろうか。


夜の大雷雨。それが止んで、近江朝へ討ちかかることを、大海人は決意した。高市皇子はそれを見守っている。


しかし、夏の雷雨である。いくら激しくても、止まないわけはない。東国勢は味方だ。一方、西国の有力者は、近江朝の呼びかけにもとぼけている。


勝つための軍事的な準備は万端だったと言えよう。そのことを明らかにし、神の意志も勝利にある(つまり政治的にも勝つのだ)という「雷雨を止ませて勝ちを確信する」儀式が必要だった。


柿本人麻呂も、どこかその近くで、雷雨の中にいたはずだ。


◾️大君(おおきみ)は神にし座(ま)せば天雲(あまくも)の、


の歌は、柿本人麻呂が、ほぼ同年の大友皇子に対して、18歳の時の記憶を共有するという、ひそかな交情なのだ。


【写真】山形線(山形米沢)SONY DSC-RX0


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by kugayama2005 | 2019-07-18 00:24 | 2019日記 | Trackback | Comments(0)

君の名前の意味を聞いたら “山のきつね” まき毛はいかんせん狐色 瞳は草の緑をうつす好奇心。


by kugayama2005