2019年 08月 09日 ( 1 )

◾️天武期の人事政策


天武即位の年、5月1日(どうやら人事は1日に行われるようだ)、天皇は「はじめて宮仕えする者は、まず大舎人(雑用係)として採用し、その上で才能を考え適職につけよ。また、婦女は夫の有無、年齢を問うことなく、一般男子の例に準じて受け入れよ」と命じた。


このことと、柿本人麻呂の採用とを関係付けて考えるひとも多いようだ。人麻呂は、天皇の息子たちの身辺で仕事をし、詩才を大きく評価されて、朝廷の核心部に座を得たのだろう。


おそらく、人麻呂と同時代、同じく大舎人から宮仕えをした、高市黒人(古人)との「適職」判断を比較してみれば、人麻呂がいかに天皇という制度を、深く理解していたかがわかる。その点が、天皇や、特に皇后(うののさらら=後の持統天皇)の心をゆさぶったにちがいない。


黒人も、現代の視点でみれば、一流の詩人だ。しかし、下品な表現で言えば、天皇制の機微に微妙に、あるいは相当踏み込んで触れるという、「政治性」はない。


日本書紀については、『日本書紀 全現代語訳 (講談社学術文庫) 宇治谷 孟』に依存しています。


【写真】湾ねこ SONY DSC-RX0  VCT-SGR1

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by kugayama2005 | 2019-08-09 22:55 | 2019日記 | Trackback | Comments(0)

君の名前の意味を聞いたら “山のきつね” まき毛はいかんせん狐色 瞳は草の緑をうつす好奇心。


by kugayama2005