久我山散人

kugayama05.exblog.jp
ブログトップ | ログイン

<   2018年 11月 ( 18 )   > この月の画像一覧


2018年 11月 18日

2018日記【064】ジュリアン・ジェインズ「神々の沈黙」、スティーヴン・ミズン「心の先史時代」3

ジュリアン・ジェインズの「二分心」(Bicameral Mind

と脳の部位の関係


ニンゲンの多くは、左脳に言語野があります(いわゆる右利きのヒトの脳)。それでは、右脳の中で、左脳の言語野に相当する部分にどういう機能があるかというと、何もないのです。


ジェインズは、その右脳の空白部分に、かつて神の声を聞き、左脳に命令する機能があったといいます。


【参考】ジュリアン・ジェインズ「神々の沈黙」<Julian Jaynes:The Origin of Consciousness in the Breakdown of the Bicameral Mind(1976)>、スティーヴン・ミズン「心の先史時代」<Steven Mithen:The Prehistory Of The Mind

(1996)>


【写真】海岸から名護への秋/SONY DSC-RX0


e0022344_18154814.jpg


by kugayama2005 | 2018-11-18 00:13 | 2018日記 | Trackback | Comments(0)
2018年 11月 17日

2018日記【063】ジュリアン・ジェインズ「神々の沈黙」、スティーヴン・ミズン「心の先史時代」

ジュリアン・ジェインズの「二分心」(Bicameral Mind)概要


1  遠い昔、人の心(脳)は、命令を下す部分(神)とそれに従う部分(人)に二分されていた。

2  二分心が崩壊し、神の声を聴くことができなくなった時期、人は言葉を獲得し、意識が生まれた。それは意外と最近のことで、早いケースでも3000年前だ。


【参考】ジュリアン・ジェインズ「神々の沈黙」<Julian Jaynes:The Origin of Consciousness in the Breakdown of the Bicameral Mind(1976)>、スティーヴン・ミズン「心の先史時代」<Steven Mithen:The Prehistory Of The Mind

(1996)>


【写真】海岸から名護への秋/SONY DSC-RX0

e0022344_17100455.jpg


by kugayama2005 | 2018-11-17 11:35 | 2018日記 | Trackback | Comments(0)
2018年 11月 16日

2018日記【062】ジュリアン・ジェインズ「神々の沈黙」、スティーヴン・ミズン「心の先史時代」2

ジュリアン・ジェインズにおける、「<二分心>が失われ(the Breakdown of the Bicameral Mind)」とはいったいなんでしょう?、ということを書くと、ほとんどこの話は終わってしまうのですが(笑)。


ジェインズは、先史時代のニンゲンは、その後のニンゲンと違う脳の構造を持っていたと考えています。それを、Bicameral Mindと呼びます。(翻訳者は<二分心>と訳す)


ちなみにbicameralとは、一般的には「二院制」のことです。日本の国会では、衆議院、参議院。米国では上院、下院。「院」というのは比較的大きな建物の意味です。ところが英語では、「院」ではなく「院」より小さい「家」(house)、あるいは「室」(cameral)を用います。


だから、Bicameral Mindとは、「二室の心」という意味ですが、感じとしては心に上下両院があるような?


【参考】ジュリアン・ジェインズ「神々の沈黙」<Julian Jaynes:The Origin of Consciousness in the Breakdown of the Bicameral Mind(1976)>、スティーヴン・ミズン「心の先史時代」<Steven Mithen:The Prehistory Of The Mind

(1996)>


【写真】海岸から名護への秋/SONY DSC-RX0

e0022344_17104879.jpg


by kugayama2005 | 2018-11-16 02:35 | 2018日記 | Trackback | Comments(0)
2018年 11月 15日

2018日記【061】ジュリアン・ジェインズ「神々の沈黙」、スティーヴン・ミズン「心の先史時代」

2018-08-19に、ロジャー・ペンローズの「量子世界が時空とどう関係しているかを明らかにしなければ、意識や心の問題に対する理解は先に進むことができない」「素粒子に意識の契機となる属性があるのだ」という言葉を介して、意識の発生を遠望したのですが、今回は標記2冊の書物によって、先史時代の人々の認知について考えてみます。


以前、「神の喪失にもだえる人としてのイエス」という観点で、新約聖書をそぎ落としていったら何が残るか、と考えたことがありました。しかし、イエスの時代というのは、一方にユダヤ教があり、一方にローマ帝国があるという、もうすでに充分「歴史的」な時代なのです。意識の発生について考えるなら、もっと時間を遡らなければならない。


そうしているうちに、ジュリアン・ジェインズ「神々の沈黙」の中に、そのものズバリの一節を発見してしまいました。その部分を切り詰めて引用します。


『旧約聖書とは<二分心>が失われ、混乱と暴力が起こり、神の声をふたたび得ようと虚しく探したあげく、道徳的規範にその代替物を見出す物語だ』


「<二分心>が失われ(the Breakdown of the Bicameral Mind)」とはいったいなんでしょう?


【参考】ジュリアン・ジェインズ「神々の沈黙」<Julian Jaynes:The Origin of Consciousness in the Breakdown of the Bicameral Mind(1976)>、スティーヴン・ミズン「心の先史時代」<Steven Mithen:The Prehistory Of The Mind

(1996)>


【写真】海岸から名護への秋/SONY DSC-RX0

e0022344_17115890.jpg


by kugayama2005 | 2018-11-15 02:31 | 2018日記 | Trackback | Comments(6)
2018年 11月 14日

2018日記【060】沖縄から29 縄文人

ざっとこの1万5000年間の日本列島をまとめる。


◼️13000年間(いわゆる縄文時代)

社会の背景=母系伝播

道具=石、火

生活=「拡大家族」の分任


◼️2000年間(歴史時代)

社会の背景=王権支配

道具=鉄(強い火力)、馬

生活=「農民農奴(稲作)」の分担


◼️150年間(近・現代)

社会の背景=国民国家

道具=電力、内燃機関

生活=「給与所得者(生産現場)」の分離


【写真】海岸から名護への秋/SONY DSC-RX0


e0022344_17084368.jpg


by kugayama2005 | 2018-11-14 01:50 | 2018日記 | Trackback | Comments(0)
2018年 11月 13日

2018日記【059】沖縄から28 縄文人

近・現代を別の言葉、道具の歴史で言えば、電力と内燃機関の時代とでも言えるでしょうか。いわゆる産業革命は、日本では明治維新以降ですから、150年ほど前からの話。工場労働(給与所得者)という生活方法が登場しました。


それ以前は、電力に対応するものが鉄(金属)を使う人力、内燃機関に対応するものを牛馬(家畜)の使役、と、強引に想定してみます。その期間は、2000年間くらいです。日本では鉄と稲作(あるいは馬)がセットで大陸からやってきて、耕地労働(農民農奴)という生活方法が登場しました。


さらにそれ以前は、縄文時代で、13000年間とアバウトに考えましょう。「縄文時代」という時代があったと考えられるのかどうかはやや怪しいですが、そこは縄文ファンですから、あったと思いたいわけです。一般的に言えば旧石器時代ではない石器時代です。ただし旧石器時代と新石器時代の関係が不明確なのですが、両者をまとめてしまうと長くなりすぎるので一応区切ります。この時代の生活様式は、あえて言えば拡大家族(身内)の分業です。


近年、縄文土器の製作は女性の仕事だったという説が流布されていまして、そうなると植物や魚介類の採集も含めて、子育てなどとともに日常の仕事は全部女性が行なっていたことになります。男の仕事は、猟や沖合の漁労という一発勝負(と、さぼってぶらぶらしていること)です。


【写真】海岸から名護への秋/SONY DSC-RX0


e0022344_17074175.jpg



by kugayama2005 | 2018-11-13 01:00 | 2018日記 | Trackback | Comments(0)
2018年 11月 12日

2018日記【058】沖縄から27 縄文人

千年ばかり続いた三内丸山の縄文集落ですが、終末期は植栽していた栗の木が減っていったそうです。栗は食用として保存もきき、木材資源でもあるわけです。


栗の木の減少は、気候変動の影響もありますが、立枯病で栗林が全滅することもありえるようです。栗の減少が、集落の衰退と関係ありそうです。


縄文人はドングリを食べていたという話はよくありますが、栗が豊富に採れれば、ドングリは食べないと思います。


【写真】ふと東松照明を思い出してモノクロにしてみた沖縄/SONY DSC-RX0


e0022344_17312641.jpg


by kugayama2005 | 2018-11-12 02:11 | 2018日記 | Trackback | Comments(0)
2018年 11月 11日

2018日記【057】沖縄から26 縄文人

ところで、土の煉瓦が発達した古代の中東地域などでは、古い壺は出土しないらしい。縄文土器は、世界でも珍しい早期の壺ということになる。


豊かで清浄な水源も含めて、以下のような素材が揃わないと縄文生活は成り立たない。


石材(道具の製作=黒曜石・サヌカイト)

木材(造船用には栗の木など)

食材(魚介・小型獣・木の実・山野草)

粘土(土器の製作)

繊維(衣服などの製作=シダ類や大麻など)


以前、試しに関東ローム層の土で素焼きを作ってみたら、なんとか出来た。


【写真】ふと東松照明を思い出してモノクロにしてみた沖縄/SONY DSC-RX0


e0022344_17320942.jpg


by kugayama2005 | 2018-11-11 00:15 | 2018日記 | Trackback | Comments(0)
2018年 11月 10日

2018日記【056】沖縄から25 縄文人

縄文時代の石材や食材の研究はたくさんあるので、それをボチボチ読むとして、木材や繊維はどうだろう。


高村光雲に「栃の木で老猿を彫ったはなし」というのがあって、内容は、彫刻のために必要な栃の大木を、栃木の山中まで買い付けにいくというもの。


それを読んでギョッとしたのですが、「畑には麻を植えてあり五穀は採れない。人々は栃の実を水にさらして食べていた」というのです。明治維新前後の山村では、縄文時代とそれほど変わらない生活をしていた。


また、畑に植えられていた麻とは、古代中世に関東で量産されていたカラムシでしょうか。カラムシは、おそらく大麻の代替品です。


【写真】ふと東松照明を思い出してモノクロにしてみた沖縄/SONY DSC-RX0


e0022344_17283283.jpg


by kugayama2005 | 2018-11-10 01:04 | 2018日記 | Trackback | Comments(0)
2018年 11月 09日

2018日記【055】沖縄から24 縄文人

縄文人にとって必要不可欠なのは、黒曜石やサヌカイトなどの石材だ。そして造船用の木材。縄文文化はまず、石材・木材の流通ネットワークに沿って展開する。


道具だけあっても生活はできない。魚を獲り、鹿を獲る。貝や小魚を獲り、「煮干し」にして保存食にする。手近なところに、栗の木があれば最高だが、トチの実やドングリでもいい。「アク抜き」をして食用にする。


「煮干し」作りや「アク抜き」には、素焼きの壺が便利。今日の鍋料理風の「壺料理」もあったろう。


【写真】島尻の秋/SONY DSC-RX0


e0022344_17293730.jpg


by kugayama2005 | 2018-11-09 03:25 | 2018日記 | Trackback | Comments(0)