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注目すべきは、「農業化」に先進地域(南西アジアや中国大陸など)より数千年遅く到達したので、たかだか千年間ほどで「連合家族」(縄文)の時代が、「水田、種苗、水利、暦」(+鉄器)の時代に変幻してしまった。


ジュリアン・ジェインズや、スティーヴン・ミズンによって指摘されたことを踏まえれば、この時期のニンゲンは経済基盤の変遷に並行して、心的動揺にさらされたということになる。その結果、自然の声を聞いていたニンゲンに自然の声が聞こえなくなり、その代わりに「水田稲作イデオロギー」に支配されたのではないか。


【写真】那覇市「ゆいレール」から首里城を遠望/SONY DSC-RX0


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by kugayama2005 | 2018-11-30 01:18 | 2018日記 | Trackback | Comments(0)

「水稲化」以後は、


1 水田の開発、維持

2 種もみ確保

3 水源確保と水利計画

4 農業暦の運営


以上のような事項に沿って、


1 水田ディベロップ

2 種苗マネジメント

3 水利権ガバナンス

4 暦学インテリジェンス


などの役割りを担う旦那がおり、さらに全体を統括する親方がいた(だろう)。水田、種苗、水利、暦とは、極度に政治的。


その他のピープルは、農作業一式で日が暮れるわけだから、現今のサラリーマンと同じ。


土器など自分で作る暇もないので、専門職がそれなりの水準で作るものを使う。弥生式土器は、焼成温度が高いもので、そういう技術を持った者が製造したのだろう。(この辺、縄文マニアの偏見?)


【写真】那覇市「ゆいレール」小禄駅/SONY DSC-RX0


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by kugayama2005 | 2018-11-29 01:15 | 2018日記 | Trackback | Comments(0)

「水稲化」以前の生活、あえて名付ければ、「連合家族」の時代は、


・じいさんは芝刈り、ばあさんは洗濯

・とうちゃんは魚釣り、かあちゃんは貝採り

・にいちゃんは鹿射ち、ねえちゃんは土器作り

・こどもは適宜参加

・犬も適宜参加


【写真】那覇市「ゆいレール」美栄橋/SONY DSC-RX0


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by kugayama2005 | 2018-11-28 01:33 | 2018日記 | Trackback | Comments(0)

北海道と南西諸島を除く日本列島の「農業化」は、すなわち「水稲化」であって、見える道具は弥生式土器ということになる。


「水稲化」では、

1 水田の開発、維持という大きな負担がある

2 種もみを確保し、水利を人工的にコントロールしなければならない

3 水田稲作は、播種から収穫まで決まったサイクルがある


これは、近代的な企業経営と同じだ。

1 企業の維持

2 財務の安定

3 生産のサイクル


【写真】那覇市「ゆいレール」美栄橋/SONY DSC-RX0


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by kugayama2005 | 2018-11-27 13:55 | 2018日記 | Trackback | Comments(0)

私的には、どうも鎌倉時代あたり以前の日本人は、それ以降の日本人と考え方に違いがあるような気がしていた。ある学者(名前を忘れたけど後に追記)が、「平家物語」について「死者はあの世に去るという考えは当時はなかった」と書いていて、それを読んで少し整理ができた気がした。


仏教などの外来の末法思想や地獄論に、日本の知識人は激しく反応し、往生をめぐって苦悩するうちに新しい思想を確立しようとした。そのことは、実はもともと持っていた生死感が、外来の生死感とあまりに違っていたからではないか。


それはともかく、農業の発生がニンゲンの心の変化と関係がある(かもしれない)、ということを考えてみたい。


【写真】那覇市「ゆいレール」美栄橋/SONY DSC-RX0


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by kugayama2005 | 2018-11-26 02:25 | 2018日記 | Trackback | Comments(0)

振り返って日本列島を見てその有利な点は、「農業化」が比較的最近に起こったので、検証がしやすいことではないか。さらに、「農業化」を拒否したかのように、縄文時代から弥生時代に進まなかった北海道先住民の存在もあり、比較ができる。


環濠集落の出現、古墳時代、王から大王の時代へ、さらに朝廷の成立過程は、おおむね「農業化」プロセスだといえる。また、「律令制」の崩壊過程では、「農業化」のなかでミズン風に言えば、「社会的な権威や権力と農業生産との関係」が見てとれる。


「律令制」崩壊過程はせいぜい1500年前のことであって、しかも地域が限定され、朝廷の威信にかかわる問題だから記録もある。先ほど触れた、北方住民の「弥生拒否」路線と合わせて考えれば、これは単に日本歴史の話ではなく人類史。


【参考】ジュリアン・ジェインズ「神々の沈黙」<Julian Jaynes:The Origin of Consciousness in the Breakdown of the Bicameral Mind(1976)>、スティーヴン・ミズン「心の先史時代」<Steven Mithen:The Prehistory Of The Mind

(1996)>


【写真】那覇市「ゆいレール」/SONY DSC-RX0


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by kugayama2005 | 2018-11-25 01:12 | 2018日記 | Trackback | Comments(0)

ミズンはさらに、農業化を決定づけた、ニンゲン側の「心の変化」があったという。


1 植物資源を管理する技術が発達する

2 社会的な権力獲得を、動植物を介して行う

3 動植物を、人間との「社会的関係」に巻き込む

4 動植物を操作しようとする傾向が現れる


これらのことと、昨日書いた「人口増加→食糧増産」のスパイラルが合わさって、新石器時代末からいよいよ古代に向かっていく原動力になったのだろう。


この状況は、産業革命以降の「近代化」と、瓜ふたつではないか?


【参考】ジュリアン・ジェインズ「神々の沈黙」<Julian Jaynes:The Origin of Consciousness in the Breakdown of the Bicameral Mind(1976)>、スティーヴン・ミズン「心の先史時代」<Steven Mithen:The Prehistory Of The Mind

(1996)>


【写真】海岸から名護への秋/SONY DSC-RX0


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by kugayama2005 | 2018-11-24 02:20 | 2018日記 | Trackback | Comments(0)

ミズンの「農業化」論も、氷河期の終わりにあった「気候の揺らぎ」(乾燥化など)に対応し、南西アジアで農業化の端緒が開かれた点に注目している。


そして「定住化・農業化」への「引き返し不能地点」を過ぎると、


1 人口増加が起きる

1 食糧生産の水準を上げざるをえなくなる


という状況が何段階にも関係し合って、本格的な農業化に至るという。


【参考】ジュリアン・ジェインズ「神々の沈黙」<Julian Jaynes:The Origin of Consciousness in the Breakdown of the Bicameral Mind(1976)>、スティーヴン・ミズン「心の先史時代」<Steven Mithen:The Prehistory Of The Mind

(1996)>


【写真】海岸から名護への秋/SONY DSC-RX0

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by kugayama2005 | 2018-11-23 00:43 | 2018日記 | Trackback | Comments(0)

主に文献の分析に特徴があるジェインズに比べて、スティーヴン・ミズンは現場の発掘調査などを通じて、認知考古学を探求してきた。


参考にあげた著作、スティーヴン・ミズン「心の先史時代」<Steven Mithen:The Prehistory Of The Mind

(1996)>は、ジュリアン・ジェインズ「神々の沈黙」より20年新しい。この20年の新しい知見を反映できているわけだ。


【参考】ジュリアン・ジェインズ「神々の沈黙」<Julian Jaynes:The Origin of Consciousness in the Breakdown of the Bicameral Mind(1976)>、スティーヴン・ミズン「心の先史時代」<Steven Mithen:The Prehistory Of The Mind

(1996)>


【写真】海岸から名護への秋/SONY DSC-RX0

  西海岸沿いにある「県民の森」、一度行ってみたいと思ってはいるが、ハブが怖いぞ。地元のヒトによると、ハブは怖くないというが。


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by kugayama2005 | 2018-11-22 05:28 | 2018日記 | Trackback | Comments(2)

ジュリアン・ジェインズの「二分心」(Bicameral Mind)と農業化の関係


ジェインズは、南西アジアでの農業の発生を通じて、ニンゲンが変化した経過を指摘しています。緑の沃野であった南西アジアが、氷河期の終わりに乾燥化して、ヒトは農業化を選択せざるをえなかった。その時期、「二分心」(Bicameral Mind)が現れ、言語、意識が確立していった。


◼️11,000年前

  レヴァント、イラクなどで農業が発生。

  9,000年前には農業が主流になる。

◼️7,000年前

  チグリス川、ユーフラテス川、ナイル川流域に、定住農業が急速に広がる。穀類は、小麦、大麦が栽培された。家畜は、ヤギ、ヒツジ、ウシ、ブタなど。


ジェインズが研究をまとめた後に、揚子江文明の遺構が発見された。もしジェインズがそれを知り得たら、著作にも反映されたはずだ。


◼️7,000年前

   揚子江下流域の河姆渡では、計画的で大規模な水田稲作が行なわれていた。家畜は、ブタ、スイギュウ、イヌなど。(日本列島の「農業化」は、主に揚子江下流域から伝播したと考えるのが自然だと思う)


【参考】ジュリアン・ジェインズ「神々の沈黙」<Julian Jaynes:The Origin of Consciousness in the Breakdown of the Bicameral Mind(1976)>、スティーヴン・ミズン「心の先史時代」<Steven Mithen:The Prehistory Of The Mind

(1996)>


【写真】海岸から名護への秋/SONY DSC-RX0


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by kugayama2005 | 2018-11-21 04:41 | 2018日記 | Trackback | Comments(0)

君の名前の意味を聞いたら “山のきつね” まき毛はいかんせん狐色 瞳は草の緑をうつす好奇心。


by kugayama2005